ミニマル生活における端末評価と虚数の世界
世界にはいろんな情報端末が出回り、様々なサービスが提案され続けている。
iPhone、iPadのようなディスプレイ端末が世界の常識を書き換えたように、
ウェアラブル端末が今後は常識を塗り替えていくだろう。
昨日までのディスプレイ端末の他にもWiFi端末が、ピアスとか指輪とかに
なったら、一見何も持ってない状態で世界と渡り合えるようになる。
からだ1つで世界と渡り合うなんて拳法の達人みたいで、実にカッチョいい。
ミニマル生活を目指す我々にとっても楽しみな限りだ。
さて、ミニマルな視点に立ったなら、どの端末、どのサービスがより有益か、
どう判断したらいいんだろう。
ここでちょっぴりインテリな思考をしてみよう。
ミニマル生活的基準は、次の2つだろう。
① より手ぶら
② コスパがいい
① より手ぶら、について
例えば、クローゼットの2000mm(h), 673.5mm(w), 720mm(d)の棚いっぱいの
本が、iPad mini(200mm(h), 134.7mm(w), 7.2mm(d))にすっぽり入ったとする。
かな〜り手ぶらになったなと思う。
iPad miniがしたことは、クローゼットを占拠する巨大な本棚を5000分の一に
潰して、中身をあっちの世界(情報空間?)に"回し"ちゃったということだ。
リアルをバーチャル方面に回しちゃうって感覚は、ちょっぴり苦手感が漂う
数学の中に珠玉の公式として名を連ねている。
いわゆるオイラーさんの公式だ。
[オイラーさんの公式]
EXP(i*φ) = cos(φ) + i*sin(φ)
である。
察しの良い読者はとっくに感じてると思うけど、ここのφがミニマル生活的な
優位性を計る指標だ。ミニマル生活にちなんで、「ミニマル度」と呼ぶことに
しよう。
ミニマル度φは、リアル空間の圧縮度合いから算出できる。
すなわち、
[iPad miniのサイズ] = [本棚のサイズ] ×cos(φ)
ということだ。
これにより今回のミニマル度は、89.9と求まる。
当然、ミニマル度は高ければ高いほど有益ということになる。
まるまる残るところから消えて無くなるまでだから、
φの範囲は、0 < φ < π/2 に限られるからだ。
今回の例だとかなり限界に近いところまで行ってる印象だね。
アナログからの変換の場合は、ミニマル度の上昇はものすごく大きい。
でもそのあとは、コンマ幾つのところを争うのが常だろう。
まるで産業ガスの純度のように".99999"くらいの差を改善するのに大枚
叩くようになるのかな…。私生活の場合は、他のところに投資するって
ことも選択肢のひとつだね。
② コスパがいい、について
上で示したミニマル度は、実際のところ"圧縮割合"を示すものだから、
圧縮されるものの大きさ(数学的イメージは"矢印の長さ"かな)が全然
違っても、同じミニマル度が得られることが当然ある。
ミニマル度がちがう時は、単純に「コスト/ミニマル度」でコスパを比較
すれば良いだろうけど、同じときはどうするか?
個人の好みだろうけど、コスパは割り算で計算する習慣が、ぼくには
染みついてるみたいだ。
というわけで、ミニマル度が同じときは「コスト/[元のサイズ]×sin(φ)」
で比べることを提案したい。要は、得られるあっちの世界の大きさに
対するコスパの良さを比べるってわけ。
もちろん物が違うもののミニマル化の時は、どっちを今はミニマルに
したいかっていう優先度が最終判断を支配するだろうけど、どうしても
決められない時は、あっちの世界をベースにコスパ比較してしまうのも
悩まなくて良いんじゃないかな。
なんて考えてきたけど、結局最後はいつも気分と勢いで決めちゃったり。
ミニマル生活、楽しみながら目指しましょ♪