傘ドローン
雨である。
雨は天からの恵み。のはずだが、何故か暗い気持ちになる。
物理的に暗いから、というのもあるだろうが、この時期の雨は
寒いし、楽しみにしていたイベントが雨天中止って記憶が
そうさせるんだろう。
でもまぁ、オリーブに水をやる手間は省けた。夕方、収穫だ。
ホモサピエンスがどう思っていようと雨は天からの恵みである。
大地を潤し、その水は大地から湧き出し、
生きとし生けるものを潤し、海を満たす。
そして海が溢れる前に、また天に上り山々に降り注ぐのである。
けれど、仕事帰り、買い物帰りの時は濡れたくないものだ。
で、傘の登場である。
傘は素敵だ。デザイン、色、そして音。思わず叫んじゃうのも頷ける。
最近は軽くて小さな折りたたみ傘も売られていて、すごく気に入っている。
ただ、一個弱点を言うなれば、それは手が一本塞がってしまうことだ。
子どもの頃、学校帰りに背中に刺して帰ってた(子どもながらなかなかの
名案だった)けど、あれはランドセルがあったから出来たのだ。
ただでさえスマホで一個塞がってるのに、傘をさしたら、もうアウトだ。
スマホはカバンに仕舞うとして、荷物を両手で持ってる時は、そもそも
アウトだ。車だったら良いが、電車の帰りはもう濡れて帰るしかない。
そんなときあると嬉しいのが、傘ドローン。
伸縮性のある膜の隅っこをドローンで持ってくれるアイテムである。
イメージは薄いゴム膜にタケコプターが複数付いてて、雨避け風避けに
色々な形に膜を引っ張りながら、歩行に合わせてついてくる感じ。
デザインは色々できるだろうが、超伸縮性の膜とドローンの小型化が成れば、
男性用傘の大きさの傘がハンドバックに入ってしまう設計も可能だ。
Webと繋げば、家に忘れても呼び出せば良いから、傘をやたらと買わなくて済む。
膜に強度があれば、代わりに荷物を持ってくれるって使い方もできるかも?!
こんな一振り二役の素敵アイテムがふよふよ浮いてる未来も、悪くない。